若返りたいなら、腹叩こう!

導引

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この時期、「のぼせ」に悩む人は案外多いです。

のぼせという言葉は、厳密にいえば、医学用語ではなく俗語ですが、顔がお酒でも飲んだ時のように上気して赤くなり、気分がイライラして落ち着かず、頭には何かかぶっているようで不安感や動悸を感じたりします。おまけに手足は冷え、耳のあたりがほてり、ひどくなると耳鳴り肩こり、頭痛をともなったりもします。

これって、何かに似てません?

そう。女性の更年期障害に見られる症状と重なりますよね。男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが乱れて、これらの症状が発生しやすくなる。「のぼせ」は、ある意味、老化現象とともに訪れやすい症状といえるのです。

のぼせがより慢性的になると、不眠やめまい、便秘がちになり、ますます手足は冷え、腹痛や腰痛、下肢痛を訴える人もあります。神経過敏な人では、ヒステリックになったり、ちょっとしたことでも興奮しやすくなり、疲れやすく便秘症となります。また、頭にはフケが多くなり、頭髪も抜けやすくなったりします。

 

実は、こののぼせに有効な方法があるのです。

「導引」と呼ばれる体操法をご存知ですか?

中国で誕生し、古く日本へと伝えられた体操法で、その流派は中国全土で2000を超えるほど広く人々に親しまれているものです。基本となるのは、調身(姿勢を調える)・調息(呼吸を調える)・調心(心を調える)の3つで猿や鳥、虎など動物の動作を上手く取り入れ、全身の緊張をほぐしつつ、心を和らげる術でもあります。

この中にのぼせを治す体操というのがあって、この体操は、同時にホルモンバランスを整え、老化現象を防ぐ方法として、古来、行われてきた体操なのです。これを続けることで急な老化を防ぎ、つねに若々しいカラダを保つことができるようになると言われています。簡単にできるものなので、あなたもぜひ試してみませんか?

 


 

■のぼせを防ぎ、若返る法■

①まずは、半蓮花座で座ります。半蓮花座とは、あぐらをかくようにして、足を組まず、上のほうの足をそのまま反対側の足の上に乗せるだけの座り方です。(*トップの写真の座り方)その状態で、深く一呼吸します。

②鼻から息を吸いながら、両手を交差して左右の膝頭を抱えます。

③息を止め、そのまま膝頭から手を離し、両手を重ね、しばらくキープします。

④重ねた両手のひらで腹を軽く左右2回、ポンポンと叩き、口から息を吐きます。これを1回として、7回行います。

 

*息を止めているのが苦しくなる一歩手前で口からハッと息を吐くのがポイントです。人により呼吸の長さは異なるので、3回でも5回でも無理のない範囲で行いましょう、腹部を左右2回叩くのは、必ず行って下さい。

これを行うと、カラダがすっきりして、心身に力がみなぎってくるのを感じられることでしょう。こうした日々の暮らしの中で行える導引について本ブログでも、時々ご紹介していきたいと思っています。

 

 

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