カラダを冷やす6つの原因

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カラダの「冷え」が代謝を悪くし、老廃物をため込み、血液を汚して病気を招くことは前にもお話しました。知れば知るほど冷えというのは怖いなあと思います。がんによる死亡者は年々増えていますが、これとて、冷えと無関係ではありません。

今まで日本人に多かったがんには、胃がん、子宮がんがありますが、それらも最近は減少し、かわりに大腸がん、肺がん、乳がんなどが増加しています。このほかにも膵臓がん、肝臓がんなどがありますが、「心臓」と「脾臓」にはがんができません。なぜでしょう?

 

がんができやすいのは、消化管や卵巣、肺など、内部が空洞になっていて温度が低い臓器です。これに対して心臓は24時間絶え間なく働き、エネルギーを作り出しています。また、脾臓は白血球や赤血球を貯蔵する臓器で「免疫力」と関係しています。これらふたつは臓器の中でも最も温度の高い臓器と言えます。このため、「冷え」と無縁で、がんができにくいのです。

 

■低体温にご用心!■

昔の日本人は平均体温が36度台という人が多かったのに、現在は、大人のみならず子供でも35度台という人がいます。これでは「低体温症」です。体温が低くなるほど、それは「死」に近づいていると言えます。

なぜなら、温度別に体調に現れる特徴を順に並べてみますと・・・

 

●36.5~37度 最も健康的で免疫力が盛んな状態

●36度 少し体温が低下しはじめている。鳥肌たてたり筋肉をふるわせ熱産生を試みている状態

●35.5度 長期間続くと排泄機能低下や自律神経失調症、アレルギー症状が出る状態

●35度 がん細胞が最も増殖しやすい状態

●34度 溺れた時、助かるかどうかの瀬戸際の状態

●33度 冬山で遭難した時、幻覚が見えだす状態

●30度 体温が低下しすぎて意識を失ってしまった状態

●27度 ご臨終

 

死に近づくにつれ、体温が低くなっていくのがわかるでしょう。では、一体これにはどんな原因が考えられるでしょう。

 


 

■カラダを冷やす6つの原因■

①冷房

昔は夏の暑い日といえども汗をかいて過ごしたものでした。夏は気温が高いため、基礎代謝が下がり、体内で熱が作られにくくなります。カラダを冷やすような食べ物も多く、これらはすべて夏の暑さに対応するためのカラダのしくみと言えます。現在はエアコンの普及でそれほど暑い環境ではなく逆に冷房の効き過ぎで冷えを感じるようになっています。

②運動不足

体内で最も熱を作り出しているのが筋肉。しかもその70%は下半身に集中しています。ところが多くのオフィスワーカーはデスクワークでイスに座りっぱなし。下半身を動かす機会を持ちません。よって血液の循環が滞り、冷えを招きます。

③ストレス

ストレスがかかると、アドレナリンが分泌されて血管が収縮して血行が悪くなってしまいます。こうした期間が長く続けば、全身の血液循環にも影響し、冷えが起こってきます。

④食べ過ぎとカラダを冷やす飲食物

食べ過ぎると血液が胃腸のまわりに集中し、筋肉に送られる血液が一時的に少なくなります。これが習慣になれば冷えのもととなります。また、最近は冬でもアイスクリームやアルコール、コールドドリンクなど冷えるものが簡単に手に入いり、一年中それをとることができます。それらも大きな冷えの原因。

⑤風呂に入らない

入浴を湯船につからずに、シャワーですませる人が増えています。入浴は全身の血行をうながし、芯からカラダを温めてくれるもの。一年中シャワー入浴しかしないのは、冷やす元です。

⑥薬の使用

甲状腺ホルモン薬をのぞけば、多くの薬はカラダを冷やす性質を持っています。とくに解熱剤や鎮痛剤はその傾向が強いです。これらの薬品を長期間服用しているとますます冷えを深刻化してしまいます。

便利な世の中のしくみと、自然から離れた私たちのライフスタイルにどうやらその原因はありそうです。四季の変化を感じ取りながら、季節ごとの特徴に合わせた暮らしをしていたかつての日本人。今、私たちは先人の知恵を思い出す必要がありそうです。この国に低体温症が増えているのは、そうしたことを通じて私たちのカラダが一見繁栄のただ中にある現代的な生活に警鐘を鳴らしているのかも知れない、そんな風にも感じています。

 

 

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