トゲ抜き地蔵が青くなる食品2選
あなたは東京都豊島区巣鴨にある曹洞宗の寺、萬頂山高岩寺をご存知でしょうか?
いかにもしかつめらしいこの寺の名前に一瞬緊張が走り、脈拍が高くなって脇汗をかかれた方も一定数おられるに違いない。けれど心配しなくてもいいのです。この寺こそは「トゲぬき地蔵」の愛称で庶民から愛されている延命地蔵菩薩のご本尊なのであります。
昔々、小石川の田付又四郎という人の妻が、産後の容態が悪くていろいろな手当をほどこすも効果なく、日頃信仰している地蔵尊を熱心に祈願したところ、ある晩、黒衣の僧侶が枕元に立ち、「私の像を川に流しなさい」と告げ、「印像を与える」といったそうな。
目覚めると、枕元に地蔵尊を刻んだ小さな木片があり、これで一万体の御影を作って川に流したところ、妻の病気は回復し健康になった。
この話を聞いた西順というお坊さんが、その御影を是非頂戴したいというので、田付氏は、これを2枚差し上げた。しばらく経ったある時、西順と親交のある毛利家の女中さんが誤って針を呑み込んでしまったため、この地蔵尊の御影を飲ませたところ、御影を貫いた針が吐き出されたそうな。