煩悩は断つものにあらず
大晦日である。もうすぐ除夜の鐘が聞こえる夜である。除夜の鐘は108つ。それは煩悩の数であり、苦しみの数ともいわれる。生きることには苦しみがともなう。四苦八苦とはもともと仏教用語で、四苦(4×9)+八苦(8×9)で36+72=108となり、この四苦八苦を取り払うために鐘をつく。 煩悩と聞けば、欲望を思い浮かべる人は多いのではないか。昔から仏教ではこの煩悩を断つことが目標とされてきた。しかし、私は思う […]
大晦日である。もうすぐ除夜の鐘が聞こえる夜である。除夜の鐘は108つ。それは煩悩の数であり、苦しみの数ともいわれる。生きることには苦しみがともなう。四苦八苦とはもともと仏教用語で、四苦(4×9)+八苦(8×9)で36+72=108となり、この四苦八苦を取り払うために鐘をつく。 煩悩と聞けば、欲望を思い浮かべる人は多いのではないか。昔から仏教ではこの煩悩を断つことが目標とされてきた。しかし、私は思う […]