若者たちの才能に期待！Bialystocksはいいねぇ！

昔から音楽が好きだ。音楽のない生活など考えられない。そんな私もこの世に誕生して半世紀をとっくに過ぎ、いつの間にか自分より年下のアーティストの楽曲に癒されるようになって久しい。

で、今どんなアーティストに癒されているかというと Bialystocksである。ご存知の方もいるだろうか？２人組の日本のロックバンドで、 2019年にボーカル甫木元空（ほきもとそら）監督作品の映画『はるねこ』劇中での生演奏上映をきっかけに結成された。

今、アメリカでは岩手出身の大谷翔平君がロサンゼルスエンジェルスに所属し、二刀流で大活躍しているが、埼玉出身の甫木元君も音楽と映像の二刀流で活躍している。甫木元君のほうが大谷君より３歳年上になるが、最近、平成生まれの若者たちの活躍には目を見張るものがある。舞台演出家の父親とピアノ講師の母親のもとで育った彼は、小さな頃から映像と音楽に親しみ、それらが２つとも生活の一部となっていたようだ。

多摩美術大学に在学中、教授だった映画監督の青山真治氏と出会ったのが、自ら脚本と音楽を手掛け、映画を撮るようになったきっかけとのこと。音楽家としてのデビューは2022年11月30日、PONY CANYON/IRORI Recordsからになるのでまだキャリア的には浅いのだが、Bialystocksではボーカルを務め、なかなか独創的で魂のこもった伸びやかな歌声を披露している。基本的に音楽作品の作詞・作曲も甫木元君が行っているが、非常に知的かつ文学的で、高い精神性を感じる。

個人的には、はっぴいえんどから始まり、オフコース、キリンジ、くるりあたりへと繋がる日本語歌詞によるフォーキーな和製ロックの系譜に久々に登場した私好みのバンドである。懐かしくも新しい不思議な魅力。これから息の長い活躍を期待している！