知恵の木の誕生日
本業は治療家である私だが、他にも色々と携わっている仕事がある。その一つがカフェのプロデュースだ。
私の祖父は40代の頃、深刻な心臓病を患い、医師から死を宣告された。ところが玄米食により病を完治し、死ぬと言われた倍の年齢まで健康に生きた。祖父はそれにより治療家となり、余生を玄米食の普及と病める人々の治療に捧げた。
私はそんな祖父の生き様に心打たれ、19年前にその意志を継ぐべく、5人の弟達と共にオーガニックカフェを始めた。名前は「Organic cafe 知恵の木」。初代の店長は母。そして母が引退した後は、私の妻が二代目店長に就任し店を牽引してくれている。
当初は肉魚を出さない完全ベジタリアン食と言う事で訪れるお客様も少なかったが、最近は健康志向とライフスタイルの多様化により、ランチ時に満席となる事も多く、噂を聞きつけて遠く海外から訪れるお客様も増えてきた。
12月1日。今日はそんな私達の店、知恵の木の19回目の誕生日である。と同時に、祖父の23回目の命日である。祖父の意志は、知恵の木の活動を通じて生き続け、カフェを訪れてくださるお客様方によって支えられてきた。今、心よりお礼申し上げます。
知恵の木は新たな年に向けて、すくすくと枝を広げて育つ。より良き木となるように、私はこれからも大切に育てていきたい。
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