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働く赤ちゃん

働く赤ちゃん

赤ちゃんが働く場所があると言ったなら、あなたは信じられるだろうか?だがそれは事実である。北九州市にある老人ホームもやい聖友会いちょう園。ここは高齢者施設で、乳児から3歳までの32人の赤ちゃんが働いている。職務は入居者と一緒に施設内をお散歩したり、時にはハグされたり。

赤ちゃんは1回1時間働いた報酬としておむつや粉ミルク、近くのカフェでお茶が飲めるクーポンがもらえる。ちゃんと報酬をもらえるなら、それはれっきとした仕事と言える。

この企画を始めたのは施設の理事長。昨年、生まれたばかりの孫を連れてきたところ、入居者の顔が笑顔になったのを見て思いついたとか。

高齢者にとって、このような触れ合いは寂しさを紛らわすのみならず精神的な病気の進行を遅らせ、血圧を下げ、死亡のリスクを下げるメリットがある。一方、この年代の赤ちゃんは、一日中お母さんと2人っきりで過ごす事が多く、多様な大人との接触は社会的、個人的な発達を促す効果がある。

実はこうしたアプローチは「世代間ケア」と呼ばれ、現在世界中に広がっている。しかし最初に行ったのも日本。1976年、東京に初めての施設ができた。プロジェクトを率いたのはShimada Masaharuさんという男性。欧米の専門家の間では、先駆者として有名らしいがなぜか日本では知られていない。

今回、働く赤ちゃんの話題を提供してくれたのもニューヨークタイムスだった。まだ私たちの知らない日本がそこかしこにある。

 

 ⭐️ 正直、池上彰さんはちょっと苦手である。が、この本は良い。小中高校生向けに書かれているが、大人が読んでもきっと心に響くはず。働くことに迷い、悩んでいる大人にこそ読んでほしい。きっと働くことの意義や、まるで赤ちゃんのようにフレッシュな初心を思い出す!

なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと [ 池上彰 ]

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