カツオは〇〇の前兆

今、カツオがヤバいくらい豊漁らしい。通常6月が漁の最盛期だが、千葉の銚子で先月の水揚げ量が4月と比べて35倍にも跳ね上がったとのこと。それを受けて価格も半額に下がっている。しかし、異例の豊漁が続いた後に、大地震が発生するケースは少なくなく、今回のカツオの豊漁もなんらかのサインである可能性もあると指摘する地震学者もいる。

1995年の阪神・淡路大震災直前には淡路島沖合でマダイが大量発生し、通常の40倍の豊漁となった。その後、あの大惨事である。まだ記憶に新しい2011年の東日本大震災の直前には岩手県沖でカレイが、福島県沖ではアイナメが豊漁だったと記録されている。

地球は異変の前になんらかのサインを出す。地震発生の前段階には海底で岩盤がぶつかり合ったり、割れたりするらしいが、その際に発生する電流や磁気を水中生物は敏感に捉え、生態や行動に異変が生じるのだろう。

旨いカツオのたたきに舌鼓を打つのも良いが、地震に対して対策を打つことはもっと大切だと思っている。美食よりも危機管理意識である。

⭐️ 昔、２０代の頃、空を眺めていたら、地震雲と思しき奇妙な雲が目につき、気になって仕方がないため、それを写真に撮った翌日、北海道南西沖地震が起こった。以来、自然は地震の前には必ずある種の知らせを出しているように思っている。本書は、そんな自然が発するシグナルについて書かれている。