ほんまもんの梅干しを漬けなさい!
昨今、一部で梅干し作りがブームらしい。しかも時間も手間もかからない超簡単な方法が好まれていると聞く。しかし、その製法を聞いた私はあっと驚いた!なんとその梅干しは砂糖を使うというのだ!
一般的に梅干しは、塩で梅の水分を出して漬け込むが、この段階で梅酢がうまく出てこないと梅が空気に触れ、カビが発生し失敗しやすくなる。しかし簡単梅干しは最初から酢を加えてカビを防ぎ、漬ける道具は食品用のポリ袋2枚だけ、おまけに梅500gに対して砂糖を170gも使うのだ!塩は50gしか使わないにも関わらず!である!なんと塩分量10%ではないか!
この方法でできた梅干しを食べた事がないゆえ、とやかく言う事はできないのだが、これでは梅干しと言えないのではないか?
梅干しは確かに塩っぱ酸っぱいが、だからこそ身体を引き締め、病を退け、長年日本国民の健康に寄与してきた。もちろん時代の変化とともに進化改良するものもあるが、長年伝えられてきたものには、それなりの理由がある。そんな梅干しの伝統製法が廃れてしまうのは悲しい。
そんなわけで、私の妻が日本古来の伝統製法を守り伝えるべく、今月梅のワークショップを行う。私は彼女の仕込んだ梅干しのお陰でこの20年一度も風邪で欠勤した事がない!興味ある方はぜひご参加下さい。
*オーガニックカフェ知恵の木の梅干し仕込み会https://www.chienoki.info/%E6%A2%85%E4%BB%95%E8%BE%BC%E3%81%BF%E4%BC%9A
⭐️ 自分で漬けられないという人には、ぜひ一度無添加の本物の梅干しを食べてみてほしい。きっと人生観が変わると思うから。一般的にスーパーに並んでいる蜂蜜入りや、ステビア入りの梅干しが、薬用ではなく、趣味の梅干しであることがわかると思う。古式製法による梅干は、もちろん薬にもなれば、ご馳走にもなるほどの素晴らしいものなのだから。
価格:3,100円 |
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