プラス思考が無理な理由
プラスに受け止めるのは悪い事ではない。しかし、なんでもプラス思考で考えるのには無理がある。
例えば、雨が降り出した。「どうしよう、嫌だなぁ」と思えばマイナス。しかし、プラスに考えなきゃと切り変えて、「嫌な雨だな。でも持ってきた傘が役に立って良かった」と思おうとしたとする。しかし、これは本当のプラス思考ではない。後からつじつま合わせしたに過ぎない。気持ちが前向きになれば良いが、初めのマイナス感を未消化のまま見ないふりをして我慢となる。この未消化は積もり積もっていつか爆発する。
本当のプラス思考の人は、「あ、雨だ。良かった。傘が役に立った」となる。
この違いは何か。雨という現象を単に事実としてプラスにもマイナスにも評価せずフラットに受け止めている。それからプラスの視点で捉えているのだ。
本当のプラス思考とは、単にマイナスをプラスに変換する力だけでなく、事実を評価せずに受け止めるところにある。この二つがあれば、真のプラス思考と言える。
⭐️ 今、時代は確実に「プラス思考」から「ストレスフリー」へと向かっている。ストレスフリーと言っても、それはストレスがゼロということではない。過度なストレスのない状態を言うのだ。そして、それはある事実をあるがままに受け止め、評価をしないことに通じる。そうすれば生きることがとても楽。アマゾンで売り上げ1位のベストセラー。人気精神科医が説く人生の極意!
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