いつかは行きたいゴミ処理場

死ぬ前に一度は訪れてみたいと思っているゴミ処理場が日本国内にある。大阪市が運営するごみ処理場「舞洲工場」だ。その派手な外観から、USJと勘違いする人もいるらしい。完成は2001年の事。609億円の事業費をかけて建設されたという。

この設計者が私の大好きな芸術家なのだ。オーストリア出身のフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーは自然保護建築家としても有名で、世界各地に彼の作品がある。彼自身、日本が大好きで一時期日本人の奥さんと共に日本に暮らしたほど。

彼が目指したのは、建物が技術・エコロジー・芸術のシンボルとなる事。自然界に直線が存在しないのを手本に各所には曲線が多用され、建物は多くの木々や植物に囲まれている。実に楽しく美しい。こんなゴミ処理場の内部でゴミが24時間燃やされるなんて、想像するだけでもワクワクするではないか。

アートが人間の暮らしや街の中に溶け込むと、そこに生きる人々のやる気にも火をつける。

 ⭐️ 作品集を片手にしばし感性のトリップ。鮮やかな色彩、伸び伸びした造形の魔術は、見るものを不思議の国へと誘います。おおらかさをアートにしたなら、きっと何でもフンデルトヴァッサーの作品になる。もし可能なら、私も墓跡を彼にデザインしてもらいたい！