記憶力を強化するには?
年々衰える記憶力をなんとかしたいと考えていた折、東大教授池谷裕二博士の本を見つけた。脳機能のエキスパートである彼曰く、記憶の特徴に3つある。
①海馬に繰り返し送られる情報は記憶される。
②意味のない情報は記憶されにくい。
③記憶は哺乳類が自分の環境にいる外敵を覚えておくために発達した。
つまりは、海馬と側頭葉で情報が繰り返しやり取りされる事が大切。しかも最低三回は復習する必要があり、その間隔は、翌日・1週間後・一か月後。誰しも一か月後に覚えていたものは忘れないだろう。
意味のない記憶は記憶されにくい。だから無意味に見える情報に手を加え、意味あるものにして記憶する。また、哺乳類が外敵などを覚えておくために発達したのが記憶ならば、文字が発明されたのは割と新しいので、文字以前の言葉=音の記憶の方が優れており、音読は強力な記憶術になる。僧侶のお経や落語家の稽古が良い例だ。
それならいっそ、池谷博士の本を音読してみようと思う。
⭐️ 出版されてからかなり経つ本ではあるが、読み直してみると、脳の機能や記憶の仕組みについてとてもわかりやすく書かれている。私たち自身が所有しつつも、まだまだ完全に理解できているとは言えない脳について、一度じっくり向き合うのもありだろう。そこから新しい脳力の可能性が見えてくる!
価格:1,078円 |