ラナンキュラスの花とおじさん
春咲く好きな花の一つにラナンキュラスがある。名前を知ったのは、ある知人の男性が教えてくれたから。私の所有する、美しいピンクの花を撮った写真作品があり、春には額装して治療室の壁に飾るのだが、長く花の名は知らずにいた。その人はそれを見て「うわぁ、なんて綺麗なラナンキュラスなんだ!いいですねぇ、この作品」と言った。
花とは似つかわしくない(失礼!)、男性的な雰囲気のその人がなぜ花に詳しいのか妙に気になり訊ねたところ、病気で他界された奥様が生前好きだった花で、よく病室に飾られていたそうだ。私はその話を聴いてこんなひらがな詩を作った。
『らなんきゅらす』
そのひとは ゆうぐれどき らなんきゅらすのはなをかった むくちな かれに これほどにあわぬ はなもなかろう えんかいのさそいをことわり かれは いちろ ぼぜんへむかう つまがだいすきだった そのはなをたずさえて ゆうだちはたいきをぬらし そのぴんくいろをきわだたせる
⭐️ ラナンキュラスが数本あるだけで、アレンジメントフラワーは可憐に見える。折り重なった花弁が可愛らしいラナンキュラスは地中海地方が原産。温暖な気候に育ったその美しい花は、まるで育ちの良い香りたつ淑女のようだ。
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