凄いぞ！カリンバ遺跡

ほんとは凄いのに世間的には正当に評価されない事がらというのはある。思うに恵庭市にあるカリンバ遺跡もその一つ。1999年、道路工事の発掘調査でJR恵庭駅の北側にある土地から約3000年前の縄文時代の合葬墓が出てきた。墓からは美しい漆塗りの櫛や腕輪、勾玉などの装身具が大量に出土した。

漆製品が発掘されたのは国内初。縄文人が豊かな感性と技術を持って文化的な暮らしをしていた事がわかる。2005年には国史跡として指定された。このところ全国各地で考古学上、大発見ともいうべき発掘が相次ぐ。従来考えられてきた縄文人のイメージが大きく覆された。

昨日、久しぶりにカリンバ遺跡と郷土資料館を訪ねた。訪れる度に日本人のルーツである縄文人についてさらに深く知りたい衝動に駆られる。しかし、カリンバ遺跡の名前さえ知らない道民も多い。もったいない話だ。過去を探れば未来が見えてくる。縄文文化には新生日本のヒントが必ず隠されている！

⭐️ 紐解くほどに読み解くほどに、縄文文化の特異性と不可思議さは深まるばかり。北海道の石狩低地帯に位置する恵庭市のカリンバ遺跡。土坑墓の底を厚くおおうベンガラ層のの中からは被葬者の髪を飾っていた櫛をはじめ、頭飾り、耳飾り、腕輪など彩りあざやかな漆工芸品が大量に出土した。これまで目にしたことのない美と技の発見！想像以上に豊かで平和的な縄文人の精神世界を訪ねる！