桜祈願
夜行バスに乗った。独身の時以来だ。若い頃は夜行バスばかり利用して国内外を旅した。ハードなスケジュールをものともせず、移動そのものが喜びだった。今回は娘の引っ越し手伝いを終えた後、飛行機も新幹線もないゆえの選択。金沢から東京まで8時間半の道行である。
若い頃は苦にならなかった座位での睡眠が結構辛く、熟睡できず何度も目が覚めた。まさか眠りに自分の年齢を思い知らされる事になろうとは。
早朝、バスは定刻通り東京駅に着き、朦朧とした意識で下車した。ふと、昔見た上野公園の桜を思い出して、再び見たい気持ちに駆られた。飛行機の出発にはまだ少しある。
眠い目を擦りながら山の手線に乗る。上野駅の改札口を抜けると園内の美しいソメイヨシノが目に飛び込んできた。眩い朝の光は空気中を乱舞している。
娘が家を出て心にぽっかり空いた穴を、淡い薄桃色が少し埋めてくれた。北国より一足早い春爛漫。咲き誇る桜の花に娘を重ね、彼女の明るい前途を祈った。
⭐️ 事前にこの枕を購入しておけば、私の夜行バスの旅はもっと快適なものになっていたに違いない。時折、札幌〜金沢間を移動するであろうこれからの生活にこの枕は必須アイテムであると思う。色も選べる。清涼感のあるミントがいいいな。
価格:2,640円 |
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