こんな時代だからこその江戸しぐさ
江戸時代は、現代に生きる私たちにもどこか郷愁をそそるものがある。少し前から江戸文化について調べているのだが、魅力的な習慣を多数発見する。
例えば「江戸しぐさ」。江戸に暮らす町民が互いに気持ち良く毎日を過ごす為、自然に生まれたマナーのようなもので、根底には日本人独特の思いやりの精神がある。
その中の一つ「迂闊謝(うかつあやま)り」。迂闊とは不注意な様を指す。道で足を踏まれた際、踏んだ側が謝るのは当たり前だが、この時、踏まれた側も「いいえ、私の方こそうっかりしていてごめんなさい」と謝る。
相手の過ちを責めるのではなく踏まれた側も謝る事で相手の心の負担は軽く済む。江戸は全国から文化・習慣の異なる人々が集い暮らした。ゆえに皆が平等に幸せに暮らしていける様な工夫がいつの間にか町民の間に広がった。
きっと私たちのDNAの中にもそんなご先祖様の心は生きている。デジタル時代の今だからこそ、そんな日本人の宝を思い出したい。
⭐️ 本書は江戸の人々の暮らしをビジュアルで理解できるのが何より良い。ページを開いて、しばしタイムトラベル。現代日本人が忘れた数々の江戸しぐさを知るにつけ、もうあなたは現在に戻ってきたくなくなるかも。
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