ラジニーシの言葉
20歳の頃かぶれたインドの神秘思想家がいる。その名は、バグワン・S・ラジニーシ。老子をも彷彿とさせる自由かつ深淵な思想で世界中の若い求道者を虜にした。
私も23歳の年、アシュラムがあるプーナを訪ねた事がある。ラジニーシはアメリカに進出後、CIAに毒を盛られ、危険人物扱いされて国外退去。インドに戻り、晩年をプーナで過ごした。私がこの地を訪れる一年前の90年1月、59歳で死去した。
そのセンセーショナルな人生に若い頃強く惹かれたが、私自身も年を取り、彼の思想から遠ざかっていた。が、昔感銘を受けた彼の言葉は今も記憶に生き続ける。
「宗教的な人は、一日一日、瞬間瞬間を生きる。床を掃除すればそこに礼拝がある。夫の食事を用意すればそこに礼拝がある。風呂に入ればそこに礼拝がある。礼拝とは質のことだ。行為そのものとは何の関係もない。それは、あなたが行為のなかに持ち込む姿勢なのだ」
学校の先生が語ったどんな退屈な言葉より、私の心に響いている。
⭐️ 私が二十歳の頃に出会った『存在の詩』。その内容に驚愕し、心揺さぶられた。本書では、秘教として時代を超えて語り継がれきた人類の叡智がラジニーシ自身の言葉で紐解かれる。今、改めて読み直してみたい偉大な一冊である。
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