サイン本の悲しみ
旅名人の友人は毎年、少数民族の自立を支援する為アジア諸国を訪れる。活動も今年10年目を迎え、それを記念して本を書いた。タイトルは『仏陀バンクの挑戦』。仏陀バンクは友人が協力する支援プロジェクトの名だ。
昨日、本を分けてもらいに彼の部屋を訪ねた。市営住宅の一室はまるで異世界。彼が世界中から集めた土産物が美しく配置されたリビングはさながら桃源郷。
今年60歳の彼は最近、死を意識する様になったという。「いつ死んでも後悔しない様に思った事は全てやりきりたい」そんな思いが本を書かせたに違いない。冒頭部分をチラ見すると、彼が命がけで取り組んできた支援活動への情熱が伝わり胸が熱くなった。本にサインを求め、小一時間程旅話をして帰宅。
寝しな、本を開くと裏表紙に「宮本尚彦様へ」の文字。私の名前を間違っている。熱い話をした後だけにちょっぴり悲しかった。
⭐️ 昨日手にした本著は、お正月ゆっくり読む事にする。なので内容も詳細はわからない。けれど、熱いI氏の事だからきっと面白いに決まっている。彼の命がけの10年間が詰まった一冊。心してページを捲りたい。
仏陀バンクの挑戦-バングラデシュ、貧困の村で立ち上がる日本人と仏教系先住民たち 新品価格 |
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