私、滝に打たれてます
昔から白装束着て寒中行う滝行に憧れていた。一昔前、修験道に詳しい知人から有明の滝でそれが可能だと誘いを受けた事があったがその時は双方の予定が合わず叶わなかった。
しかし、そんな私が今は毎朝滝に打たれている。と言っても本物の滝ではない。家にあるシャワーを冷水全開にして2分間全身に浴びるのである。言わば滝行の簡易版の勧めである。
滝行には冷たさや水圧に耐えながら煩悩を取り払い、無我の境地となって心を静寂にする効果がある。神道では禊ぎや祓いとなり、仏教では修行として釈迦の時代から行われてきた。
最近、効果を実感している。初めは冷たく不快極まりなかった水に慈愛を感じ、それに耐え得る自分に自信が持てるようになった。心身共に引き締まった状態で一日を迎える。まるで毎朝新しい自分に生まれ変わった心地なのだ。
もう3ヵ月目に入るがこの冬はコロナにも風邪にも全く罹る気がしない。ちなみに写真はネットからお借りしたもの。私ではない。笑。
⭐️ 滝行に用いられる衣服を行衣(ぎょうえ)と呼ぶ。なぜか子供の頃からこの行衣に興味があった。全身白が醸すどこか非日常的な改まった佇まいに憧れがあったのだろう。いつかは自宅の冷水シャワーでなく行衣を着て本物の滝に打たれてみたいと思っている。
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