好き嫌い
親が子に「好き嫌いがあってはいけません」と躾ける場面をよく目にするが、本当にそうだろうか?
考えてみれば、これほど無茶な話もない。好きや嫌いという感情は、理屈じゃなく人の存在の奥から湧き出てくるものだし、命を守り育む為になくてならないものだから。個性を創るのだって好き嫌いがあるからだ。
もしこれを完全否定してしまったら、心や身体に害を及ぼす刺激や情報まで全て受け入れてしまい、まともに生きてはいけないだろう。
ただ大切なのは好き嫌いの振れ幅だ。振れ幅が大き過ぎると生きることが苦しい。振れ幅が0だと無個性、無感情の人間になってしまう。
また、世の中はコマーシャルや洗脳に溢れてる。その感情が本当に自分自身の本心から湧いてきたものかどうか、他人の影響を受けたものでないかどうかをよく観察してみる必要はある。
好き嫌いのバランスが程よく取れだすと人はいっそう魅力的になる。
⭐️好き嫌いという感情がどんな過程で発達するかについて、その詳細が医学的・科学的に書かれている。まさに感情という見えないものの正体を掴み、それを飼い慣らす為のヒントがここにはある。
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