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私たちは星の子

私たちは星の子

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私たちはふだん、鏡に映る自分が「私」だと思って生きています。

けれど、本当にそうなのでしょうか?

 

138億年前にこの宇宙に生じたビッグバン。

 

そこから生じた星々が、今までに数えきれないくらいの誕生と死を繰り返し、

その小さなかけらがこの惑星・地球にも飛来して、空気や食べ物、水となって

私たちのカラダの中に入り込み、この体内のあちらこちらを流れながら、

時には骨になって、時には筋肉になって、また時には血液になって、

ほんのひと時、この「私」という現象をカタチ創っているのに過ぎないんじゃないか。

 

この5月の昼下がりの温かな日に、そう思ったりするのです。

あなたのその美しい瞳を構成するタンパク質をつくる炭素原子のひとつは、

案外、いつかの時代、どこかの青雲の一角を占めていた

無名の星のひとかけらだったのかも知れません。

 

私たちの、このカラダを構成する細胞のひとつひとつは、

この銀河系が誕生し、進化をし始めた頃に生まれた原子が、

いくつもの星々の生涯をめぐって、

たまたま、今、

私たちのカラダを仮の宿としているだけなのかも知れないのです。

 

すべては移ろい、変化してゆく、

しかし、そこにはこうした循環があって、きっと最後は宇宙へと還ってゆく。

 

ある専門家によれば、

私たちが1回に行う呼吸によって吸い込まれた空気の中には、

過去3週間のうちに他の人たちによって呼吸された10の15乗個の原子と、

これまでにこの地上に生きてきたあらゆる人たちによって呼吸された

100万個以上の原子が含まれているということです。

 

ということは、アダムやイヴや、キリストや老子や、ブッダやムハンマドや、

それに亡くなったご先祖様や、その他大勢のみんなが呼吸した息の一部を

今、私たちが呼吸していることになるのです。

 

そう考えると、すべての生命は、皆、兄弟であり、

みんな星のかけらから生まれた「星の子」ということになります。

 

私たちの誕生そのものが、

宇宙のあらゆる時空に存在した星であり、

宇宙が私たちのカラダを通過し、旅している以上、

私たちがどんな場所に生まれ、暮らしていたとしても、

 

私たちは、物質レベルでいえば、

「宇宙を旅する存在」なのだといえます。

 

鏡に映る私は「仮の姿」。

明滅する星のかけら。

 

そんな意識から、

日常起こる現象を眺めて見れば、

そこには、宇宙の「愛」のようなものを感じずにはいられません。

 

出会うものすべてが愛おしい。

 

永遠を旅するひとりの星の子として、

ささやかながら、この世界に

小さくて温かな一条の光を放ちたいと思います。

 

 

 

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