目に見えるものはすべて
- 2015.05.30
- より良く生きる 私の好きな人
- 北山耕平, 地球のレッスン, 目に見えるものはすべて

前にもお伝えしましたが、
私が外出する時に、いつもカバンに入れている1冊の本があります。
それは、北山耕平さんの本で『自然のレッスン』。
実はその姉妹編に『地球のレッスン』というのがあります。
その時の気分に合わせて、『自然』か『地球』のどちらかをカバンにしのばせておくのです。
今回はその『地球のレッスン』のほうから一遍の詩をご紹介したいと思います。
●北山耕平さん http://murmurmagazine.com/special/no12_01.html
北山耕平さんは、昭和の時代に一世を風靡した青年誌「宝島」「ポパイ」の編集者だった方。
これらの雑誌の創刊に関わった後、70年代後半から80年代にかけて旅をし、北米大陸で過ごしました。ネイティブ・アメリカンのメディスンマンとの出会いをきっかけに、彼らの精神や神話を学ばれ、日本の次の世代に伝える活動をしています。
私は10代の頃から、先の雑誌を通じて北山さんからたくさんの刺激を頂きました。今、40代になってからも北山さんの思想からは、たくさんのギフトを頂いています。
私がまだ20代だった頃、世界一周旅行を思い立ってアメリカからスタートした時、ボストン在住のマクロビオティックのリーダー、故・久司道夫先生のお宅に数ヶ月間、居候をさせて頂いたことがありました。
後からわかったことですが、先生のお宅には、かつてジョン・レノンやジョン・デンバーなど多くのミュージシャンや文化人が出入りしていたそうで、その中に北山さんもいらっしゃったそうです。
北山さんが書かれる本の中には、食べ物や食べる行為についての、並々ならぬ深い考察と、教えが散りばめられていて、私は大いに共感させて頂いたものですが、それもそのはず。北山さんもかつてマクロビオティックを久司先生について学ばれ、いわば、私とは共通の師匠を持っていたわけなのです。
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北山耕平さんは、私が「同時代を生きることが出来て本当に良かった」と思える人物の一人です。
何気ない時に、ふと思い出して、
彼の本のページを開けば、不思議とそこにあるんですよね。
その時、自分に必要な言葉が。
例えば、今、手にとって、ふと開いてみると、
出てきました。こんな詩が・・・
『目に見えるものはすべて』
すべて目に見えるものは
目に見えない世界に根を生やしている。
姿形は移りゆくけど
本質はそのまま残る。
息をのむ風景もやがては消えゆき
美しき世界もいずれは色あせる。
だからそれで意気消沈してはならない。
それらのとってきたる源は永遠であり
それは成長し
枝を伸ばし
新たないのちと、新たな喜びとを、産みつづける。
涙でほおを濡らす理由などどこにもない。
他ならぬ源はあなたのなかにあり
世界はことごとくそこより生ずる。
さりげなく、この世界のリアルを気づかせてくれます。
北山さん、ありがとう。
あなたの詩が、今も大好きです。
★表現は詩集のようなスタイルだけれど、その中にぎっしりつまった知恵は深くて大きい。あなたもポケットに一冊、長老の教えを。
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