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宇宙生命論②

宇宙生命論②

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今から約2500年前、古代ギリシアで哲学が生まれました。

哲学とは、あらゆるモノゴトの根本原理を追求する学問です。例えば、「物体の究極のカタチとはいったい何なのか?」とか、「いのちの本質は何なのか?」とかいったことをああでもないこうでもないと論議しながら、答えを見つけ出す学問なのです。

例えば、「心とカラダの関係について」多くの哲人の間で意見が交わされました。

当時の医師・ヒポクラテスは「大脳の中で心が営まれている。すべては脳で思考して、記憶して、我という意識を営んでいるに違いない」そう考えました。

 

また、ソクラテスの弟子であるプラトンは、「目で見ることはできなくとも、すべての人が意味を理解している永遠不滅の何か(=イデア)の世界がある」と考えました。

 

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プラトン(紀元前427〜紀元前347年)

 

もともと人間の魂は、そのイデアの世界にいたのに、この世に生をうけて、何とも不完全な肉体を持つ存在として生きている。けれど、完全なイデアの世界に再び帰りたいと思っているから、理想的なものに惹かれるのだと考えたのです。

「人間の魂と肉体は、もともと別々な世界にあったものだ」これがプラトンの考えです。

 

この古代ギリシアにおけるプラトンの考えを、17世紀のフランスで復興したのが、哲学者であり数学者でもあったルネ・デカルトです。

 

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ルネ・デカルト(1596−1650年)

 

デカルトは、心とカラダは別なものだという「心身二元論」を唱えました。

「カタチのない心が、カラダの外側に存在する。心が脳の真ん中にある松果腺に宿って、指令を出したり、脳から情報を受け取っている。まるで、ロボットを操作するようにして心がカラダを動かしているのだ」彼はそう考えたのです。

当時、多くの人がデカルトの言うことが正しいと思っていました。ところが、その後、現れた科学者・ニュートンにより、そういった考え方は全くなくなってしまいました。

 

哲学者たちは、「心はカラダの外側にある」と考えたけれど、医師や科学者たちは、「心はカラダの中に内蔵された脳がつくりだすモノ」と考えたのです。

なぜなら、右脳が傷つくと記憶障害になったり、左脳が傷つくと話せなくなったり計算できなくなったりしてしまいます。ゆえに、心は大脳によって営まれているに違いないと医師や科学者たちは結論づけたのです。

しかし、未来地球研究所の観点からすると、実は「右脳は受信機で、左脳は発信機の働きを担っている」のだと言います。つまりは大脳は、単にアンテナにすぎないものだと言うことです。

右脳が傷つけば、受信機が故障して過去の記憶を引き出すことができません。そして、左脳が傷つけば、発信機が故障して言語障害になり、伝えたいと思うことがあったとしても、上手く言葉で表現することができません。

そして、実は、大脳そのものに記憶は残ってないのです。はるか遠く、地球全体をぐるりと囲う「地球磁場圏」と呼ばれるものの中に、私たち一人ひとりの「心と記憶」が存在しているのだと言います。

 

かつて、デカルトが残した言葉「我思う、ゆえに我あり」の思考する我の本体とは、この地球磁場圏に存在する地球大の心のことなのです。

私たち人間は、もともと地球大の心を持っていて、地球磁場圏の中に個々の意識が芽生え、記憶が蓄積され、「私」という認識を持つようになります。その意識、つまりは心がカラダの中に宿ってこれを操作しているのです。

この世に生を受けて、赤ん坊としてお母さんのお腹の中から出て来た瞬間、赤ちゃんのカラダに宿り、ヒトとして「自己」というものを表現しているのが、宇宙霊体としての私たちの本体なのです。これは、肉体が滅んでも心=意識は死ぬことがない生命の本質なのです。

これは、まるで、インターネットを使って情報を共有している私たちの活動に似ています。例えば、膨大な情報量のプールがあり、私たちはそこへパソコンを使っていつだってアクセスできるばかりか、そこから情報を引き出し、自分のものにすることができます。

重要なのは、情報そのものにあるのであって、パソコンは、その情報をやりとりするためのツールにすぎないのです。

これは、かつてスイスの心理学者カール・ユングが言った「集合的無意識」にも通じます。

 

 

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カール・グスタフ・ユング(1975−1961)

 

私たちの意識には顕在意識潜在意識とがあって、私たちがふだん自覚できる顕在意識というのは、まるで氷山の一角であり、その氷山の水面下にはもっと巨大な潜在意識というものが存在していて、この潜在意識こそが実は意識の本体で、それはまた「集合的無意識」とも呼ばれ、自分以外の他者、全人類と無意識=潜在意識の領域ではつながっていて、ひとつのものであるということなのです。

当然、もとはひとつの意識だった私たちと考えるならば、日常時々起こるシンクロニシティや虫の知らせ、そしてテレパシーのようなことも実現可能ということになります。

かつて主流を占め、時代とともに否定されていた心とカラダは別々に存在するとされていた説が、今新たに地球磁場圏という「場」の考え方をともなって迫ってきます。

実は、この考え方にこそ、現在、地球を取り巻く困難な問題を解決する鍵があるのです。

 

 

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