固定観念を打ち砕く
誰もが「固定観念」というものを持っています。
これはこうに違いないとか、こうなって当たり前といったものの見方です。
けれど、目の前にある対象物を完全なカタチで捉えられる人などありません。
どこかに死角や盲点といったものが生じてしまうからです。
例えば、目の前に人が立っているとして、
こちらが相手を普通の人間だと思っていたとしても、
裏へ回れば、しっぽが生えているかもしれませんし、背中に目がついているかも知れません。
日本人だと思っていたのが、実はパラグアイ人かもしれませんし、
男性だと思っていたのが、実は女性だってことだってありえるのです。
なので、常に思考を柔軟にして、自分の認識を時には疑ってかかる、
違う角度からモノを見ることが、モノゴトの真実をつかまえる上で大切になってくるわけです。
固定観念を外し、新たな視点を獲得するために、私が日常していることがあります。
それは、「アートに触れ、お笑いに触れること」です。
これらのものたちは、常識を外し、モノの本質を把握するのに役立ちます。
私のおすすめは、「ラーメンズ」。
美大出身の彼らが練ったコントネタは秀逸で、まるで芸術作品です。
いたるところに固定観念を壊そうという気概を感じます。落語や小演劇に通じるところもあります。
彼らのネタを見るのも私の楽しみのひとつ。
「条例」や「日本語学校」などすぐれた作品はたくさんありますが、
初めて触れるという方は「読書対決」あたりからというのはいかがでしょう?
これではまった方は、深遠なラーメンズのコント世界をさらに旅されることをおすすめします。
ただ笑うばかりでなく、ネタに隠された彼らの現実を読み取るチカラ、
哲学的研鑽にノックアウトされる日が来ること間違いなし。
それでは、新しい笑いへの旅を!
ボン・ヴォヤージュ!
●ラーメンズ『読書対決』
★申し分ないとしかいいようがない彼らの笑いの新しい地平。この先、彼らはどこまで進化し続けるのだろう。
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