触って安心、幸せホルモン・オキシトシンを分泌しよう!


昨今、医学の進歩は、私たちの心とカラダに関する不思議を急速に解明しつつあります。今まで私たちが体験的に認識していたことがらも科学的根拠とデータを持って簡単に説明できるようになりました。

例えば最近、乳児期の母親と赤ちゃんの皮膚による接触が子どもの発育と、母親の心の安定に大変重要であることが示されています。

赤ちゃんへのスキンシップが重要であることは、これまでも十分言われてきたことなのですが、さらに赤ちゃんの皮膚に積極的な刺激を与えるようなタッチが心とカラダの両面の発育に必要不可欠であることが実験の結果明らかになったのです。

■人が幸せにすくすくと生きるためにこそ必要なホルモン■

マイアミ大学のティファニー・フィールド博士は、生後間もない赤ん坊を、マッサージを受けたグループと全く受けないグループに分けて比較し、その後の変化を見ました。結果、マッサージを受けて育ったグループは、受けなかったグループに比べて体重の増加や、情緒の安定、スヤスヤと眠る静睡眠と呼ばれる熟睡度合いの深さがいずれも勝り、無呼吸発作の減少があったと報告しています。

その理由の一つには、母子の肌同士のふれあいやタッチによって、「オキシトシン」というホルモンの分泌が盛んになったためと考えられています。オキシトシンはこのブログでもすでに何度か登場しているので、もうご存知の方もいらっしゃることでしょう。

このオキシトシンは、赤ちゃんがおっぱいを吸う時に、母親の脳から分泌される、全ての哺乳類に共通のホルモン物質です。女性の出産や授乳にともなって脳の視床下部で生み出され、下垂体から血液中へと放出されます。

■人が人として生きるためにオキシトシンは大切です■

これに加えて、オキシトシンが脳内に作用して母子の信頼や安心感を形成する効果のあることもわかってきました。さらには、母親が子どもを抱いたり、触れたりすることで、子どものオキシトシン・ニューロンが活性化し、親子の深い絆が生まれます。逆に、母親が暗い表情や無表情を乳児に表し続けると、その活性は抑えられ、発育や成長に良くない影響があることも知られています。

このようにオキシトシンは、母子を相互に結びつける働きをする物質であり、母親にオキシトシンが分泌されるからこそ、子育ての期間、ストレスが緩和され、安心してわが子に愛情を注ぐことができるのです。

また近年、乳児期の母子だけではなく、大人同士の、あるいは動物と人間の間のスキンシップや好意的な笑顔の交換によってもオキシトシンが分泌され、安心感や信頼感を増して、愛情を形成して行くのに重要な役割を果たしていることもわかり始めています。さらにオキシトシンの作用は、栄養の蓄積や体重増加など人間が成長して行くのに必要なプロセスを助けるほか、好奇心を高め、不安を軽減して社会脳を発達させたり、ストレスに対抗する気持ちを強化する上でも大変大きな影響を持っていることが知られるようになりました。

■オキシトシンを分泌するもっとも簡単な方法とは?■

つまりは、オキシトシンとは何も母子に限ったホルモンではなく、人間が人間として愛を感じ、幸せを実感する上で必要なものなのです。では、どのようにすればそのオキシトシンの分泌を活発にすることができるのでしょう?

答えはいたって簡単!

・・・ただスキンシップをすればいいのです。

カラダや肌を触れ合う普通のスキンシップです。しかし、ちゃんとオキシトシンを分泌させるには、この触れ合い方おいて少々ポイントがあります。それは、「気持ち良く触れ合う」ということ。

例えば、嫌いな人に触れられても、それは単に不快でしかなく、オキシトシンは分泌されないのです。恋人同士や夫婦、好きな人と手をつなぐ、などは気持ち良いスキンシップ。また、愛する人とのセックスならばもっとも良くて、オーガズムの瞬間、男女ともに大量のオキシトシンが分泌されます。

では、目下恋人がいないというあなたはどうしたら良いのか?

気持ち良く触れ合うことができるのであればなんでも良いのです。指圧や整体、エステなどのマッサージや、フットリフレクソロジーなど世の中にはさまざまなボディワークがあるではないですか。

それらを受けた後って、心がとてもリラックスしますよね。あれはもちろん、凝り固まっていた筋肉がほぐされたからでもありますが、当然、気持ち良く触れられてオキシトシンが分泌したことにも由来しているのです。

■「触れ合うこと」から始まる世界■

でも、中には他人にカラダを触れられるのは苦手という人もいるかもしれません。しかも、エステやマッサージに行く時間もお金もないなんていう人もいるかもしれない。そんな人にオススメの方法なんてあるのでしょうか?

・・・はい、あります!

直接、触れ合わなくてもいいんです。精神的な触れ合いでもOKなんです。それが何かと言えば、おしゃべり。

家族や友人との団らんはもちろんですが、女性同士がよく道端で世間話を楽しんでいる光景を目にしますよね。あれも実は、オキシトシンの分泌を促す行動なんです。話の中身はあまり重要ではありません。ただおしゃべりができればそれでいいんです。そこで共感を得られればオキシトシンは分泌されます。

また、男性の場合、会社帰りにちょっと飲み屋で一杯なんていうのがありますよね。あれとて実は、立派なオキシトシンの分泌行動。誰かと一杯飲んで意見を交換しあったり、例え一人飲みでも、周囲の人の気配に囲まれることで、どこかホッとできる。そうやって私たち人間はオキシトシンを分泌し、無意識のうちにちゃんと心のバランスを取っているのです。

パソコンやITが発達した現代では、全く他人と触れ合うことなくして、会話ができたり、擬似コミュニケーションができてしまいます。しかし、それでは真のオキシトシン分泌には繋がりません。必要なのは他者の存在と温もりなのです。

そんなことを踏まえながら、あなたもぜひ、今日は愛するあの人にそっと触れてみてください。

⭐️幸せと安らぎは外から与えられるものではありません。触れるという行為によって自らがつくり出せるものなのです。人と人、生き物と生き物が触れ合い、感応することによってつくり出される幸福な世界。実に私たちの生理は良くできています!

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投稿者プロフィール

noahnoah
noahnoah
治療家。マクロビオティック指導家。導引研究家。子供の頃から「生きる」ことの不思議に興味を持つ。20代で放浪の旅に出たインドで九死に一生を得る体験をする。以来、宇宙と生命の繋がりについて考えるようになる。現在、モノを書くことを通じて宇宙生命の神秘に近づこうと奮闘中!
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