私が子供の頃、実家は田舎で治療院を兼ねた農家をしていました。
なので、家にはさまざまな動物たちがいました。
田畑を耕すための馬が1頭、乳を摂るための山羊が一頭、鶏が20羽以上、
番犬としての犬1匹、ネズミ退治のための猫1匹、
それに、ペットとしてのセキセイインコがつがいで2羽。
今考えれば、実に賑やかな日常でした。
動物たちに囲まれた暮らしでした。
だから私は今でも動物が大好きです。
しかし、現代を生きる人間たちには
様々なストレスがかかっているのでしょう。
動物虐待のニュースが後を絶ちません。
虐待されている動物を見ると、
この飼い主の人生は一体どうなっていたのだろうか?と考えます。
生きものを虐待するのは、その人の人生に何か理由があるのです。
なぜ、そのようなことをするのでしょう?
この世界に存在するものは、すべてが私たちにとっての鏡です。
動物を虐待する人は、自分が嫌いな姿を動物の中に見るのです。
虐待をする人が犬を見ると、
最も美しい、従順で訴えるような目を見て
理由もなく虐待するのです。
この人は、自分をぶっているのでしょうか?
きっと、この人は繊細で、他人をすぐに信用してしまう性格を利用され、
こういう性質に出会うと、過度に反応してしまうのです。
私たち生きものは、互いにつながりあっています。
虐待をする人がかならずしもこうした事実を意識したり、
知っていたりはしないかも知れませんが、
きっと魂の奥底では感じていると思います。
動物が故意に傷つけられる場合、
この人は心の内部で、本当は「痛み」に似たものを感じているはずなのです。
虐待したくなった人は、
動物が、この世において私たちに与えてくれているものに
思いを馳せてみて下さい。
彼らが与えてくれる恩恵は、思いつくだけでも数限りなくあります。
●動物は、私たちの食べ物となります。
●動物は、私たちの衣服となります。
●動物は、動物園でその美しい姿を見せてくれます。
●動物は、新薬の開発に役立ってくれます。
●動物は、私たちに新たな仕事を与えてくれます。(獣医・ブリーダー・ペットショップなど)
●動物は、私たちを健康にしてくれます。(散歩につれて行くなど)
●動物は、私たちを慰めてくれます。
●動物は、私たちを守ってくれます。
●動物は、私たちの目になってくれます。(盲導犬)
●動物は、私たちにケアすることを教えてくれます。
●動物は、私たちに「愛」を教えてくれます。
今、改めて動物たちが与えてくれているものの大きさに驚かされます。
私たちの暮らしは、彼らの存在なしには考えられません。
シルバーバーチをご存知ですか?
1920年代にイギリスで流行した降霊会で
モーリス・バーバネルという青年に突如降りてきた
位の高い古代霊で、霊界の様子や人類の進むべき道を、
モーリス青年を霊媒として語った記録が残されています。
●シルバーバーチのイメージ(ネイティブアメリカンの姿で描かれることが多い)
その中で、シルバーバーチは人間と動物の関係についてこんな言葉を残しています。
「人間が進化すればするほど地上から残忍性と野蛮性が消えていきます。
愛と慈しみと寛容の精神が地上にみなぎったとき、動物の残忍性も消えて、
それこそライオンと小羊が仲良く寄り添うような世界できるのです」
万物の霊長として、この地上に君臨する私たち人間。
その人間の進化が動物界全体にとって大きな影響をもたらすことになるというのです。
人間が進化すればするほど、自然界の暗黒部分が浄化されていきます。
人間の霊性の発達と自然界・動物界との間には密接な関係があり、
この事実は「人間と動物は互いに協力し、ともに進化する運命にある」
ということを物語っています。
人間も動物もともに「愛」を学ぶためにこの世に存在します。
シルバーバーチによれば、人間にかわいがられてきた動物ほど
進化に近い位置にあるといいます。
人間に多く愛されれば愛されるほど進化が促されるというのです。
アニマル・ラブ。
今こそ私たちは、
動物たちの存在と彼らが与えてくれる恩恵に心から感謝し、
同じこの惑星に生きる仲間として彼らを尊び、
ともに進化の道を進んでいかねばならないと感じています。
★動物の心の声を聞き、そのメッセージを伝えるコミュニケーターとして活躍する獣医師・高江洲先生は長年にわたる臨床経験の中で多くの動物たちの心身の治療を行っています。 動物たちは本当に純粋で真っ直ぐな心と誇りや愛情をたくさん持っている生きものだということが伝わる一冊です。
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